お知らせ

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認知行動療法って何?

 

認知行動療法って何?

 

〜脳から痛みを変えるアプローチ〜

 

「気のせいじゃないのに、なぜ脳の話が出てくるの?」

慢性腰痛のケアに「認知行動療法」という言葉が登場すると、こんな反応をされる方が少なくありません。

 

「認知行動療法って、心療内科でやるやつじゃないの?」


「痛みは本物なのに、気のせいって言いたいの?」


「脳を変えるって、どういうこと?」

 

もっともな疑問です。整体に来たのに、なぜ「脳」の話が出てくるのか?

 

でも、最後まで読んでいただければ、「なるほど、だから治らなかったのか」と感じていただけると思います。

 

認知行動療法は、慢性痛の改善において世界的なガイドラインで推奨度第2位に位置づけられた、科学的根拠のあるアプローチです。

 

そして、運動療法と組み合わせることで、慢性腰痛の根本改善に大きな力を発揮します。

 

今日は「難しそう」と感じるかもしれない認知行動療法を、できるだけわかりやすくお伝えします。

 

 慢性痛は「身体の問題」だけではない

 

まず、慢性痛の特性について理解していただく必要があります。

 

急性痛

たとえばぎっくり腰や骨折の痛みは、身体の組織が傷ついたことを知らせる「警報」です。傷が治れば、警報は止まります。これはシンプルでわかりやすい痛みのメカニズムです。

 

ところが慢性痛は、このメカニズムとは異なります。

 

痛みが3ヶ月以上続くと、脳や神経系に変化が起きます。痛みの信号を処理する神経回路が過剰に敏感になり、本来なら痛みを感じないような刺激でも「痛い」と感じるようになってしまうのです。

 

これを「中枢性感作(ちゅうすうせいかんさ)」と呼びます。

 

つまり、慢性痛の段階になると、 **もはや「身体の組織の損傷」と「痛みの強さ」は比例しなくなっています。**

 

MRIで大きな異常が見つからないのに激しく痛む方がいる一方、画像上でかなりの狭窄があっても症状がほとんどない方もいる。

これはこのメカニズムで説明できます。

 

慢性痛は、身体の問題であると同時に、 **脳・神経系の問題でもある** のです。

 

だからこそ、身体へのアプローチだけでなく、脳・神経系へのアプローチが必要になります。それが認知行動療法です。

 

認知行動療法とは何か、シンプルに説明します

 

「認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)」は、もともとうつ病や不安障害の治療として発展した心理療法です。

しかし現在では、慢性痛の治療においても高い効果が証明されており、世界中の医療ガイドラインで推奨されています。

 

「認知」とは、物事の受け取り方・考え方のことです。


「行動」とは、その考え方に基づいてとる行動のことです。

 

認知行動療法では、 **「考え方のクセ」と「行動のパターン」を見直すことで、痛みへの反応を変えていく** ことを目指します。

少し具体的に説明しましょう。

 

 慢性痛がある方に起きやすい「考え方のクセ」

 

慢性痛を長く抱えていると、痛みに対して特定の考え方のパターンが形成されやすくなります。

 

**「動いたら悪化するに違いない」**


痛みがあるから動かさないようにする。動かさないからさらに筋肉が弱くなる。

弱くなった筋肉が痛みをさらに増やす——という悪循環が生まれます。

 

**「この痛みは絶対に治らない」**


改善への希望を失うと、ケアへの意欲も下がります。投げやりな気持ちで通院しても、身体の回復力は十分に発揮されません。

 

**「痛みがあるから、何もできない」**


活動を極端に制限することで、日常生活の質が下がり、運動不足・社会的孤立・気分の落ち込みが重なっていきます。これらはすべて、慢性痛を悪化させる要因です。

 

**「少しでも痛みがあったら、休まなければ」**


痛みを完全にゼロにしてから動こうとすると、いつまでも動けません。

 

適切な範囲で身体を動かし続けることが、慢性痛の改善には欠かせないのです。

 

こうした考え方のクセは、本人が意識してつくったものではありません。

 

長い間痛みに苦しむ中で、自然と形成されてしまうものです。

 

だからこそ、意識的に見直すアプローチが必要なのです。

 

 認知行動療法で何が変わるのか?

 

認知行動療法では、以下のような変化を目指します。

 

**① 痛みへの「破局的思考」を和らげる**


「この痛みは最悪だ」「もう終わりだ」「絶対に治らない」

 

こうした極端な思考パターンを「破局的思考」と呼びます。

 

破局的思考が強い方ほど、同じ身体の状態でも痛みを強く感じやすいことが研究で示されています。

 

認知行動療法では、こうした思考パターンに気づき、より現実的でバランスのとれた考え方へと変えていきます。

 

**② 「恐怖回避行動」を減らす**


痛みへの恐怖から動くことを避け続けると、身体の機能はどんどん低下します。

 

認知行動療法では、「少し痛くても、適切な範囲で動くことは身体にとって良いこと」という認識を育て、少しずつ活動範囲を広げていくサポートをします。

 

**③ 自己効力感を高める**


「自分の身体は変われる」「ケアを続ければ改善できる」という感覚(自己効力感)は、慢性痛の改善において非常に重要です。

 

自己効力感が高まると、ケアへの取り組みが積極的になり、実際の改善にもつながっていきます。

 

**④ 日常生活の活動を取り戻す**


痛みによって諦めていた活動——好きな趣味、家族との外出、仕事のパフォーマンス——を少しずつ取り戻していくことが、最終的な目標です。

 

痛みがゼロになることだけがゴールではなく、「痛みがあっても、やりたいことができる生活」を実現することを目指します。

 

## 運動療法 × 認知行動療法で、根本改善が加速する

 

ここで大切なことをお伝えします。

 

認知行動療法は、運動療法と組み合わせることで最大の効果を発揮します。

 

運動療法によって身体の筋肉バランスを整え、痛みの身体的な原因を取り除く。

 

同時に認知行動療法によって、脳・神経系の過敏さを和らげ、痛みへの反応を変えていく。

 

この両輪のアプローチが、慢性腰痛の根本改善には欠かせません。

 

身体だけを変えようとしても、脳が「痛い」と過剰に反応し続ける限り、改善には限界があります。

 

逆に脳へのアプローチだけでは、身体の機能的な問題は残ったままです。

 

だからこそ当院では、世界的なガイドラインで推奨度第1位の運動療法と、推奨度第2位の認知行動療法を組み合わせた「MSMメソッド」を提供しています。

身体と脳、両方から同時にアプローチすることで、26年・累計3,900名以上の慢性腰痛改善を実現してきました。

 

「痛みと付き合っていくしかない」は思い込みかもしれません

 

長年慢性痛を抱えていると、「この痛みは一生続くもの」という考えが当たり前になってしまいます。

しかしそれ自体が、慢性痛によって形成された「考え方のクセ」のひとつかもしれません。

 

痛みは、変えられます。身体も、脳も、変わる力を持っています。

 

「認知行動療法って自分に必要なのかな」「心のケアが必要ってことですか?」

と思った方も、まずはお気軽にご相談ください。

 

カウンセリングの中で、あなたの身体と思考のパターンを丁寧に確認しながら、最適なアプローチをご提案します。

あなたの痛みに、脳から向き合う。それが恵比寿整体natureのアプローチです。

 

**白金.恵比寿整体nature**
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3丁目39-7 ラフィネ 201号室
TEL:03-3280-6190
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