お知らせ

お知らせ

転倒・骨折リスクを下げる「体幹の安定性」をつくる

 

 

 

転倒・骨折リスクを下げる「体幹の安定性」をつくる

 

MSMメソッドのStabilityが、老後の安心を守る〜

 

はじめに

 

「最近、段差でつまずくことが増えた。」

「電車の中で急ブレーキがかかったとき、とっさに踏ん張れなかった。」

「家の中でちょっとした物につまずいて、ヒヤッとした。」

こうした経験が増えてきたと感じている方は、要注意です。

それは単なる「不注意」ではなく、体幹の安定性やバランス機能が低下しているサインかもしれません。

転倒は高齢者にとって非常に深刻な問題です。

転倒による骨折、特に大腿骨頸部骨折(股関節の骨折)は、その後の寝たきりや要介護状態につながるリスクが高く、場合によっては命に関わることもあります。

厚生労働省のデータでも、高齢者の要介護原因の上位に「骨折・転倒」が挙げられています。

しかし転倒は、「年だから仕方ない」ではありません。

体幹の安定性を高めることで、転倒リスクは大幅に下げることができます。今回は転倒・骨折リスクと体幹の安定性の関係、そしてMSMメソッドによるアプローチをお伝えします。

 

なぜ年齢を重ねると転倒しやすくなるのか?

 

転倒リスクが高まる背景には、加齢に伴う複数の身体的変化があります。

 

筋力の低下(サルコペニア)

加齢とともに筋肉量・筋力は低下します。特に下肢の筋力低下は、歩行の安定性に直接影響します。足が上がりにくくなる、踏ん張る力が弱くなる——こうした変化がつまずきや転倒につながります。

 

バランス感覚の低下

バランスを保つためには、目からの視覚情報・耳の前庭感覚・足裏や関節からの固有感覚の3つが連携して働く必要があります。加齢とともにこれらの感覚が鈍くなり、体の傾きや揺れへの対応が遅れるようになります。

 

反応速度の低下

「転びそうになった」と感じてから、体が反応して踏ん張るまでの時間が、加齢とともに長くなります。若い頃なら間に合っていたとっさの対応が、間に合わなくなるのです。

 

体幹の安定性の低下

そして最も見落とされがちなのが、体幹の安定性の低下です。体幹とは、胴体部分全体を指しますが、特に重要なのは体幹深部のインナーマッスルです。これらの筋肉が正しく機能していることで、あらゆる動作の「土台」が安定します。体幹が不安定だと、手足の動きに体全体が振り回されやすくなり、バランスを崩しやすくなります。

 

「体幹」と「インナーマッスル」の正しい理解

 

「体幹を鍛える」というと、腹筋運動やプランクをイメージする方が多いかもしれません。しかし転倒予防において本当に重要なのは、表面の筋肉(アウターマッスル)ではなく、深部のインナーマッスルです。

 

インナーマッスルの代表格として以下が挙げられます。

腹横筋:腹部を帯のように取り囲む最も深い腹筋で、腰椎を内側から安定させる役割を持ちます。コルセットのような働きをする筋肉です。

多裂筋:背骨の一つひとつに付着している深部の筋肉で、背骨を細かくコントロールして安定させます。

慢性腰痛の方はこの筋肉が萎縮していることが多いです。

骨盤底筋群:骨盤の底を支える筋肉群で、腹横筋・多裂筋と連動して体幹の安定性に貢献します。

横隔膜:呼吸に使われる筋肉ですが、腹腔内圧を高めることで体幹の安定にも重要な役割を果たします。

これらのインナーマッスルは、意識しないとなかなか使えるようにはなりません。日常生活の中で自然に鍛えられるものではなく、意識的なアプローチが必要です。

 

MSMメソッドのStabilityアプローチ

 

MSMメソッドの第2ステップ「Stability(スタビリティ)」は、まさにこの体幹のインナーマッスルを中心とした安定性を取り戻すためのステップです。

 

なぜStabilityが必要か?

 

1ステップのMobility(緩める)で筋肉・筋膜の硬さを取り除いた後、その状態をキープし、正しい動作につなげるためには「安定性」が不可欠です。いくら柔軟性が戻っても、それを支える筋肉が機能していなければ、体は不安定なままです。

 

Stabilityで行うこと

 

Stabilityでは、眠っていたインナーマッスルを「単独で」意識的に動かすエクササイズを行います。ポイントは「単独で」という点です。複合的な動きの中では、強い筋肉が弱い筋肉の代わりをしてしまうため、弱い筋肉はいつまでも使えるようになりません。

シンプルで地味なエクササイズに見えますが、この積み重ねが体の土台を変えていきます。

具体的には以下のようなアプローチを行います。

腹横筋の活性化:息をゆっくり吐きながらお腹を薄くする動作で、深部の腹筋を意識的に使う練習をします。

多裂筋の活性化:四つ這いの姿勢から、片腕・片脚を交互に伸ばすことで、背骨を安定させる筋肉を活性化します。

臀筋の活性化:立った状態や横向きで、お尻の筋肉を単独で動かすエクササイズを行います。臀筋は体幹と下肢をつなぐ重要な筋肉で、歩行の安定性に大きく関与します。

バランストレーニング:片足立ちや不安定な面での立位保持など、実際のバランス能力を高めるトレーニングを段階的に行います。

 

転倒予防に「体幹の安定性」が効く理由

 

体幹の安定性が高まると、転倒予防にどのようにつながるのでしょうか。

重心のコントロールが改善する:体幹が安定することで、歩行中や動作中の重心の移動をスムーズにコントロールできるようになります。

とっさの踏ん張りが利く:インナーマッスルが正しく機能していると、バランスを崩しそうになった瞬間に素早く体を立て直す力が生まれます。

姿勢が改善する:猫背や前傾姿勢は重心を前方に移動させ、転倒リスクを高めます。体幹の安定性が向上することで姿勢が整い、重心が適切な位置に戻ります。

下肢への負担が減る:体幹が不安定だと、それを補うために膝や足首に過剰な負担がかかります。体幹が安定することで、下肢への負担が軽減され、膝痛・足首痛の予防にもつながります。

 

転倒予防は「転んでから」では遅い

 

転倒・骨折のリスクは、実際に転んでから対策を始めるのでは遅すぎます。特に骨粗しょう症が進んでいる場合、軽い転倒でも骨折につながる可能性があります。

体幹の安定性を高めることは、今日からでも始められる転倒予防です。「まだ転んだことはない」「今のところ大丈夫」という方こそ、今のうちから取り組むことが大切です。

 

まとめ

 

転倒・骨折リスクを下げるためには、体幹の安定性、特に深部のインナーマッスルを機能させることが重要です。MSMメソッドのStabilityアプローチでは、腹横筋・多裂筋・臀筋などを個別に活性化し、日常のあらゆる動作での安定性を高めます。

「転ばない体」をつくることは、エイジングオブライフの土台を守ることです。年齢を重ねるほど、今日からの取り組みが未来の自分を守ります。ぜひ一緒に始めましょう。

 

恵比寿整体 nature(ナチュレ)

東京都渋谷区恵比寿3-39-7 ラフィネ201